あいしてるよ!!

2023.07.08

すみれ組の部屋にはアゲハの幼虫を飼っていました。

もりもりと草を食べてコロンコロンと丸いウンチをしているある日、そのウンチがべちゃついたウンチに変わりました…。それは、蛹になる合図なんです!そのウンチに気がついた子どもたちは「さなぎになるかも」と言って楽しみにしていました。案の定、幼虫は蛹になり細い木の枝にぶら下がっていました。毎日、毎日その様子を見ていた子どもたちはいつ、蝶々になるのか楽しみに待っていました。誰かが飼育ケースを触ろうとすると「さわらないで!静かにしてあげて!」という声があり大事に育てているのがわかります。

その時がやってきました。

朝、登園するとなんと!!立派なアゲハになっているではありませんか…。子どもたちは大興奮!!どうやって出てきたのかな?背中が割れてるからここから出てきたのかな?

何を食べるのかな?立派な羽根は飼育ケースだと小さくて窮屈そう。お空に飛ばしてあげないとかわいそうだよねといろいろ考えを出し合っていました。

いろいろ考えた子どもたちは空に放すことにしました。

飛べるかな?ドキドキの子どもたち…。そして先生たち…。

「いい?みんな見ててね。開けるよ…。」

蓋を開けるとアゲハは空高く舞い上がって行きました。その姿を見ていた子どもたちの中からアゲハチョウに向かって「あいしてるよ!」

その言葉を聞いたアゲハチョウはもっと高く飛んでいきました。