こひつじについて
認定こども園こひつじの概要
園長あいさつ
園長 佐藤 留美
「心も体もむしばまれている子どもたち」をつくったのは大人たちである。言い換えれば世の中である、と私は思っています。今ではもう遠い昔の中の一幕になってしまったあの高度経済成長時代・・・。それらがもたらしたものは、公害である。空気も土も汚染され、口にするもので化学物質添加物を入っていない物を探すのはとても一苦労、そしてコストの高さ・・・。そして一人一台の車を持ち、それが当たり前のような感覚になり、私たちの生活感覚もいつの間にか麻痺したまま何もかもが当たり前になっています。まして、この時代に生まれ育った子どもたちは、今のこの生活に疑問をもつことは難しいかもしれません。しかし1962年にすでに環境の汚染と破壊の実態を、世へ告白した本が出版され初版後60年になる今でもなお、版を重ねているロングセラ一だという本があります。しかしはるか昔にこの地球を心配した作家の先見の目には驚きです。
子どもたちの自由も奪われています。高いお金を出して買って与えるゲームで遊ぶ子どもたちの脳はゲームの間は眠っている状態だということです。しかし安心して自由に遊ぶ空地や公園、山で遊べなくなってきています。草野球をしたり、缶けり、かくれんぼ、ゴムとびをしたあの時代の子どもたちは、遊びの中でも生活の中でも体を使っていました。
ゆとり教育と言われてから教育の現場が変わってしまったところがあります。ゆとり教育が残した問題は「わがまま」と「個性」の違いをはき違えてしまったことだと思います。
当園では体をたくさん使って遊んでいます。そして園の中でも外でも裸足で動きまわっています。また、毎日のようにリズム遊びをして体を動かしています。リズム遊びについては別紙を見ていただきたいと思います。
園庭に来ると、子どもたちの遊びの様子がわかると思いますが、水を使う場所と遊び場が離れています。子どもたちは今「これが必要だ」と考えると遠い場所でも重い水をバケツ一杯に入れて運びます。難儀しているお友達を見ると自然に手伝って運ぶ姿があります。
“子どもには近道させない方がいい”という言葉を耳にします。本園では出来るからさせる・・・のではなくできるとしても、年齢的なこと発達的なことを考えさせてよい時期と、させなくて良い時期を見極めて生活をしています。更に、子どもには”労働”をさせることも大事だと考えています。
毎日の生活の「遊び」のなかで子どもたちは新しい発見をし、目をキラキラさせています。じっくりと見守っていたいと思います。ここでじっくりと生活を保障された子どもたちはやがて、周りの人の事を考え、ねばり強い大人になっていくと思います。
教育・保育理念
こひつじは、ミス・クレーグ宣教師によって創設され、その志を受け継ぎ、キリストの愛の教えに基づいて、神の前に真実に生き、人々への愛の心を養い育てる。
教育 ・ 保育目標
◎ 神さまの愛の家族の中で、心豊かにたくましく育つ子ども。
- 神の愛を知り、神を畏れ、感謝する子ども
- よく考え、進んで行動する子ども
- 元気な子ども
- すなおな子ども
教育・保育方針
- 神の御前に任命された保育者としての自覚に立ち、全人格形成の基礎を培うことを目指し、質の高い教育・保育の充実に努める。
- 日々の保育を振り返り、進んで研修に取り組み、常に学ぶ保育者を目指す。
- 子どもとの信頼関係を築き、健康で安全な生活環境の中で、安定感をもって過ごせるように援助する。
- 幼保小の交流や情報交換を実践し、小学校教育への円滑な接続を目指す。
- 保育者の専門性を発揮し、保護者に対する支援及び地域の子育てに関する支援に努める。
地域における子育て支援
◎ 子育て家庭や地域の方々に園を開放し、子どもの教育や育児の相談に応じたり、情報提供したりしながら子育てを支援する。
◎ 地域の関係機関等と連携を図るとともに、地域の人材の活用を図ることで、子育て支援を充実させる。
幼保小連携
◎ 幼保と小学校教育との円滑な接続の為に、子ども同士の交流や教師間の相互研修を組織的・計画的に進める。
◎ 小学校への円滑な接続ができるように、段差の解消や互いの教育のよい点を取り入れる。
食育
◎ 子どもが、生活と遊びを通して大人や仲間と一緒に食事を楽しみ、喜んで食べられるようにする。
◎ 栽培活動や食の素材と関わる体験を積み重ね、いのちを大切にする力を養い、感謝する心を育む。
特色ある保育
◎ リズム遊びを通して、知的な脳の発達を促す保育
◎ インクルーシブな保育
◎ 保護者が安心して子育てを行えるための、一時・延長保育
概要
幼稚園の概要
名 称 | 学校法人こひつじ学園 認定こども園こひつじ |
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所在地 | 〒019-0528 秋田県横手市十文字町字栄町19-1 |
電話・ファックス番号 | TEL 0182-42-3881 FAX 0182-42-3885 |
設立 | 昭和11年 |
認定定員 | 1号認定35名 2号認定30名 3号認定25名 |
開園時間 | 7:30〜18:30 |
こひつじのあゆみ
昭和11年から続く園のあゆみ
1936年 | ミス・ミルドレット・クレーグ師来日、増田町にて宣教開始。 |
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1949年 | 東北聖書バプテスト十文字教会礼拝堂にて日曜学校と無料託児所を開始。 |
1953年 | こひつじ幼稚園として発足 |
1964年 | 園舎を増築し幼稚園として認可。「宗教法人東北聖書バプテスト十文字教会付属こひつじ幼稚園」とする。 |
1981年 | 経営主体を宗教法人から学校法人に移管する。「学校法人こひつじ学園こひつじ幼稚園」とする。定員は80名とする。 |
1983年 | 園舎全面改装 |
1985年 | 園舎増築し定員120名の認可を受ける。 |
1992年 | 園舎増改築 |
1999年 | PTA親の会が文部大臣賞を受賞しました。 |
2000年 | 園舎増改築 |
2008年 | ろばの子保育園を開始する。園庭を改修。 |
2012年 | 県の認定を受け、認定こども園こひつじ幼稚園ろばのこ保育園となる。 |
2015年 | 「認定こども園こひつじ」とする。 |
2018年 | 旧園舎取り壊し、仮設園舎にて保育。 |
2019年 | 新園舎完成 |